地盤地質調査 地盤調査の現状 住宅の不同沈下事故が多発し、事故防止の取り組みが本格的に始まったのは1975年頃からです。以来、地盤調査の手法・技術は着々と進化を遂げてきました。平時における不同沈下の原因は、住宅の土台となる地盤の支持力不足や、地盤そのものの沈下に伴う追随沈下によるものがほとんどであり、現在では、適切な地盤調査と改良工事等の地盤対策を行うことによって、そのほとんどを防止することが可能です。 近年、調査機器の進歩に伴い、低コストでスピーディな調査が可能となっていますが、調査データをもとにした地盤判定については、未だ解析担当者の知識と経験によって結果に大きな違いが出る場合があります。また調査会社によっては、改良工事の受注を目的として不必要な地盤改良判定を出す例も散見され、調査会社の選定にあたっては、それなりに注意が求められるのが実情です。